2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

科学的思考

ちょっと他人の論争に口を挟んでみました。 どっちにしろどっかで科学的思考について書かなきゃならんと思ってたのでネタにさせていただきます。 池田氏*1が愛国心の進化というエントリーで聞きかじりの知識をちょっと得意げに披露したのをNATROMさんが目ざ…

娯楽直接知財 その4

娯楽直接知財の再受信 後編 再受信時の効用逓減 娯楽直接知財の多くは完全な形で蓄積することが困難なために、受信と同時に効用を利用するしかない。不完全な形でなら蓄積は可能だろうが、そのように蓄積された娯楽直接知財の効用は大きく低下してしまう。そ…

娯楽直接知財 その3

娯楽直接知財の再受信 前編 娯楽直接知財は何度受信しても効用を発揮する 一番身近な例は音楽CDだろう。もし一度受信しただけで満足するのならば、わざわざ高いお金を出してCDを買う必要などない。ラジオで一度聞けば十分だからだ。しかし実際は多くの人…

娯楽直接知財 その2

効用の発生源 「宝くじが当たりました」という情報は娯楽直接知財なのだろうか。 小説の一文にこの言葉があったときと、実際に当選していて売り場の窓口で聞いたときの喜びには大きな違いがあるだろう。そして前者では言葉そのものに効用を感じたのだが、後…

娯楽直接知財 その1

娯楽直接知財の大きな特徴は情報の受信の目的にある。トリガー直接知財、ノウハウ直接知財の受信目的は受信者の行動の判断に使用することであったが、娯楽直接知財は受信だけが目的となる。別の言い方をすれば、他の二つの直接知財は受信後の行動によって受…

ノウハウ直接知財 与太理論の流通 その3

与太理論駆逐共同体 今日の日本では「ネット世論」というものが形成されており、これらの一部は与太理論駆逐共同体として機能している。機能はおおまかに分けて三つになる。「与太理論そのものの論破」「与太理論発信者の与信情報の発信」「与太理論に代わる…

与太理論駆逐共同体

インターネットの世界で、特に匿名掲示板において与太理論駆逐共同体とでも呼ぶべきものが発生している。「ネット左翼」から彼らは「ネット右翼」とレッテル貼りされて非難されているが、「左翼から見たら垂直尾翼も右翼に見える」という状態である(もちろ…

ノウハウ直接知財 与太理論の流通 その2

与太理論を発信する動機 トリガー直接知財での発信を目的とした情報取引については「受信者に発信者が意図した行動をとらせる」「受信者に情報を蓄積させる」「発信したと言う事実を残す」という目的で行われている。そしてノウハウ直接知財においては「受信…

ノウハウ直接知財 与太理論の流通 その1

このシリーズの内容の半分は愚痴である。 世の中にはうんざりするほどガセネタが流通している。これらのガセネタのうちのいくつかは発信者の能力不足によって運悪くガセネタしか作成できなかったというものだ。例えば19世紀の大科学者であるニュートンはニ…

共同体とノウハウ直接知財 その2

ノウハウ直接知財作成用の情報を収集する 受信者がどのようなノウハウ直接知財を欲しているかを知らなければ適切なノウハウ直接知財の生産は難しい。これを知らなければ基礎学問や抽象論、一般論としてのノウハウ直接知財しか作れない。しかしほとんどの場合…

共同体とノウハウ直接知財 その1

共同体内でのノウハウ直接知財の流通には二種類がある。すでに存在するノウハウ直接知財の取引と、ノウハウ直接知財の生産を依頼して生産されたものを取引するものだ。そして後者には生産を依頼したが結局生産に失敗して取引が成立しないものも含まれる。こ…