社会

いじめ放置のメリット

最近、いじめが社会問題化している。 逆説的な言い方だが、僕はこの現象をいじめが終息化への道をたどり始めた予兆だと見ている。終息といってもいじめがゼロになるわけがない。人間が社会に所属している限り絶対になくならない。 これはたとえば交通事故の…

正倉院展

奈良国立博物館の正倉院展を見てきた。最近、古代史における産業構造を調べているので、奈良時代の産業の技術や交易状況を知る手がかりになればと考えたのだ。本を読むことも大事なのだが、実物を見ることによって得られるものは大きい。 今年は非常に来場者…

うまいもんはうまい

週刊スピリッツの「美味しんぼ」というマンガに最近納得がいかない。 頑固親父が揃い踏みでおいしい料理を作って食べて舌鼓を打つという姿はあまり好きではないのだが、あれはあれで固定ファンのついている芸風なのでよしとしよう。なんにせよ、主役の料理が…

不思議な韓国

うーん。ドクトリンの説明などしていたら長くなりすぎた。 朝鮮半島の時事ネタと言えば北朝鮮の暴走が最初に頭に浮かぶが、ここではあえて韓国の迷走ぶりを考察したい。いや、あえてと言うよりも現時点では北朝鮮よりも韓国のほうが不思議な行動をとっている…

民主主義を担保するもの

民主主義とは近代社会における相当に貴重な発明であり、人類の尊厳であることは多くの人が同意してくれるであろう。しかし、民主主義を実現させるためには暗殺を筆頭としたテロリズムの手段の存在が不可欠であることは理解されていないことが多い。ここでは…

報道の自由と政府命令

NHKのラジオの電波の一つに海外向けの短波放送がある。そこで拉致問題を重点的に放送するように政府が命令しようとしている。そしてその命令が「報道の自由を脅かすものだ」として反対している人たちがいる。 状況をまとめると以下のようになる。 ・NH…

地方空港改造計画

注意:この文章の内容は綿密な取材に基いておらず、憶測で書かれています。この文章は「どのようにものを考えればいいのか」の検討のみを目的としていることを承知ください。 地方空港にドライブがてら寄ってみた。 近隣の大都市圏から特急で2時間ちょっと…

足りぬ足りぬは工夫が足りぬ

あまりの忙しさに時間が足りなくて苦しい思いをすることは、人間誰しも経験していることだろう。そしてそんな状態が一ヶ月、半年、一年と続くようになると、ストレスが溜まりまくり、誰かに愚痴を言わずにはおれなくなるものだ。 たいていの愚痴が「相談した…

言論の自由の重要性

人はみな自由に生きるべきだ。 すでに書いたことだが、人間は根源的に自由である。やりたいことをやりたいようにやることができるし、それを阻もうとする力に対してさまざまな手段で対抗することができる。主体間の自由や権利が衝突しても、妥当な妥協を成立…

全体主義という理想の功罪

全体主義は一つの理想である。 理想はある価値観にとっての大きなメリットとそれを保証するための理論から成り立つ。そして多くの場合、現実という壁に阻まれて時代の波の中に敗れ去っていくものでもある。人々は、最初はメリットの大きさに惹かれ、そして次…

ナショナルミニマム

僕は、ナショナルミニマムとは人間の尊厳を確立することであると考えている。かなり、ミニマムのラインが低いほうだと思う。しかし、この小さな望みすらなかなか保障されているとは言いがたいと感じている。 最初に尊厳という言葉を定義づけておこう。 それ…

やりたいことをやりたいようにやれ

僕の座右の銘である。 人はやりたいことをやりたいようにやらなければならない。これは権利や扇動ではない。義務の言葉だ。人は人として生まれたからには、それぞれの自由と真実と尊厳のために生きなければならないのだ。 これは社会を破壊する思想ではない…